デビュー間もない頃。
シンガポールでの仕事中、スケート場での公演で 滑って転んで、脚の骨を折ったことがあった。 ギプスをしてそのまま来日して、我慢して仕事をした。 テレサは仕事中は弱音を吐かない。
その夜、あまりの痛さに、テレサは母に弱音を吐いた。
「もう疲れちゃった。仕事はもういいよ。 台湾に帰りたいよ」と、泣きじゃくった。
母は、「帰ってもいいよ。 無理しないで。明日帰りましょう」と慰めた。
テレサは泣くのをやめ「わかった」と言って、 その日は床についた。
次の日の朝、起きてきたテレサは毅然として 「お母さん、やっぱりまた頑張ります」と宣言した。
この母にして、この娘。
お互いに心から話すことで、物事を前進させる。
テレサは確かに頑張り屋だった。
「テレサ・テン メモリアルDVD BOOK」(宝島社)より
添付した写真には、「1975年 雪に滑って足を怪我した夜」とあるが、1975年3月に左脚首の骨折をしている。1975年というのは、日本デビュー1974年1月の1年後のこと。上の文章の冒頭に「デビュー間もない頃。」とあるが、全てが間違いないとすると、立て続けに、雪上で怪我、スケート場で骨折、飛行場で骨折をしたことになる。
間違いがあるのかもしれない。
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